自炊用裁断機としてPK-513Lを数年使っていますが、切れ味が落ちてきたのと2年ぐらい前から刃が欠けているのがずっと気になっていたので研いでみました。
業者に頼んでも良かったんですが、先日昔もらったまま一度も研いだことの無かった包丁を研いでみたら意外と切れるようになったので裁断機の刃もいけるかと思って。
やっといてなんですが自分で研ぐのはあまりおすすめしません(笑
手研ぎだと非常に面倒だし裁断機の刃のような長さだと微妙な角度を保ったままきれいにまっすぐ研ぐのは素人には難しいです…… 機械があると楽なのかもしれませんが高いので替え刃を買った方が安そうだし。
とはいえ欠けが無くなったし研ぐ前よりかなり切れるようになったので満足はしています。
以下やったこと
材質の確認
とりあえず本体から刃を外します。
PLUSのサイトから説明書にリンクがあります。PK-513L説明書(PDF)
説明書に書いてある手順で刃を取り外し。
SKH2と書いてあるので刃はハイス鋼のようです。
PK-513″L”ではなくPK-513″LN”の場合は刃の材質が違って研げないという話なので、もしPK-513L以外のほかの裁断機の場合に刃を研ごうと思う場合には先に刃を確認した方が良いと思います。
砥石
砥石の善し悪しはよくわかりませんが、裁断機の刃を研ぐ前に包丁を研ぐのには評判の良かったこれを使いました。
これで包丁は十分に切れるようになったので、同じシリーズでハイス鋼を研ぐのに使えるものを探してみたところ1000番がハイス鋼の中研ぎ用だとのこと(メーカーのサイト)なので買ってみました。
欠けている場合は3桁番の石を使った方が良さそうなんですがこの砥石はそこそこ研げるということなのでとりあえずこれで。
#実は2000番だけ持っていたときにも少し研いでみていたんですが全く欠けが修復できる気配がなかったので1000番を追加しました。
刃の状態
中綴じ本のホッチキスを切ってしまったため2箇所刃が欠けています。主な目的はこれの修復。
上の方は深さは0.2mm、下は0.5mmぐらい欠けてます。実は刃が欠けていても切れないわけではないのでスキャンする分にはそれほど問題はないのですが、切断面がきれいに切れないのと、この裁断機も3年以上使っているためだいぶ切れ味が落ちてきたので研いでみます。だめなら替え刃を買うという手もあるのでお試し。
研ぎ
あまり適当なことは書けないので研ぎ方は特に書きませんが、裁断機の刃は片刃なので片刃の包丁と同じ方法で研ぎました。
検索するとやり方が出てくると思います。
気をつけたのは砥石に当たる刃の角度固定と全体を均一に研ぐということだけです。数を数えておいて全体を同じだけ研いでいきましたが、力のかかり方で多少のゆがみはありそうです。
30分ほどがんばったところ欠けの浅い方はほぼわからない程度まで研げました。刃の直線を維持するため全体を均一に研ぐ必要があるので結構大変です。
続けてもう一方も欠けがない状態になるまでさらに研ぎ続けたところ1時間程度で見た目で欠けがわからない程度まで研げました。
上の研ぐ前と比べると向こう側の光が見えないので欠けていた部分まで研げたのがわかります。
この後、刃を本体に戻して紙1枚だけを切ってみましたがきれいに切れました。砥石に対して刃がけっこう大きいので部分的に研ぎすぎになっていないか気になりましたが、問題のない程度のゆがみですんだようです。
砥石の方は全くといっていいほど減っていないのでちょくちょく研ぐと切れ味が落ちなくて良いかなと思っています。
とはいえまずは欠けるようなものを切ってしまわないように気をつけるのが良さそうです。欠けが深いと修復は結構苦労します。