memopriをMacからWiFiで使うためのソフト HAKUGEI

1年ほど前に横浜の東急ハンズ移転のための閉店セールでmemopri MEP-F10が安かったので購入しました。

購入後はちょくちょく使用しているのですがWiFi経由で使うためのソフトはAndroid/iPhone/Windows用のみです。Linux版がないのはわかるとしてMac版もありません。
USB接続では使えるようですがWiFiが有るのにわざわざUSBで使いたくはないし。

現在公開されているAndroid版は最近の解像度の高い端末ではサイズの大きい文字が入力できないという問題と、手書き入力が動かないという2つの問題があって使えません。うちのNexus5はどちらの問題も出て使えません。修正版の公開をお願いしたいところです。
またうちではwindowsはVM上で必要な時にしか起動しないため、ちょっと使おうと思った時にもiPhone版を起動しなくてはならないという状態でした。

というわけで普段使っているLinuxかMacで使えないものかと思って作ったのがこれです。
まずはGUIの作りやすかったMac版のみ。(現状非HiDPI環境でしか正常に動きません)

バグと改善要望はコメントをもらえると対応できるかもしれません。

HAKUGEI

これは何か

casioのmemopri(メモプリ)MEP-F10をWiFi経由でMacから使用するためのソフトです。

使い方

memopriの電源は先に入れておいてください。Macとmemopriは同じネットワーク内にいる必要があります。
起動すると下のような画面が出ます。
文字入力欄に文字を入力するとプレビュー表示部に印刷イメージが表示されるので、良さそうなら印刷ボタンを押します。
自動でネットワークにあるmemopriを探して印刷データを送りつけます。

なお、印刷されるのはプレビューの枠内に入っている部分のみです。

行数拡張 new
ボタンを押すと右にメニューが拡張され5つまで文字列が入力できます。
各文字列は個別にフォントと位置の調整が可能です。

フォント設定
フォント選択ボタンを押すと選択画面が表示されるので好きなフォントとサイズを選択してください。サイズは直接入力も可能です。

余白設定(文字の表示位置)
左余白は印刷開始位置の設定、下余白はベースラインの設定です。
フォントの選択とサイズを変更すると上下の表示位置がずれます。下余白の数値を適当に設定して印刷したい位置に移動してください。フォントサイズを大きくするほど上に移動してしまうようです。
フォントサイズ150ぐらいだと下余白の設定は-130程度にする必要があります。

テープ幅
印刷イメージの目安用です。
18mmのテープを使用してもmemopriの仕様で印字は12mmまでしかされないため、実際に印字されない部分は表示が薄くなるように変更しました。

印字濃度
1から5まで設定可能ですがあまり変わりません。
設定できるためとりあえずつけておきました。

その他
Retina機の場合、HiDPIモードでは印刷データがおかしくなり無駄に紙を使ってしまうので使わない方が良いです。HiDPIモードでなければ正常に印刷されます。
画面のプレビューと印刷物が完全には一致しません。画像から印刷データへの変換処理の問題なので、もっと良い方法を思いつくまでこのままです。
アイコンその他のデザインが微妙なのは適当に決めた仕様によるものです。気が向いたら改善されるかもしれません。

動作環境

OSX10.8以降用の設定でビルドし、確認は10.9でのみ行っています。(ver0.1.2.1時点の情報)
[2015/10/10 追記]
10.10は動作するようですが、10.11で正常に動作しません。原因を調査中です。
[2016/7/4 追記]
暫定版ですがver0.1.3.1にて10.11で動作する物を以下で公開しました。ただしこのバージョンは10.11でしか動作しません。(10.10では印字されません…)
OS X 10.11に暫定対応
[2016/7/7 追記]
ver0.1.4にて10.11で動作する物を公開しました。(10.10でも動作OKになったはず)

ファイル

・Hakugei Ver0.1.4
・Hakugei Ver0.1.3
・Hakugei Ver0.1.2.1
・Hakugei Ver0.1.2

更新履歴

Ver0.1.4 (2016/7/7)
– OS X 10.11対応
– テープ幅の単位が間違っていたのを修正
– キーボードショートカットでのコピーペーストに対応 (上のEditメニューを復元)

Ver0.1.3.1 (beta) (2016/7/4)
– OS X 10.11暫定対応
– テープ幅の単位が間違っていたのを修正
– キーボードショートカットでのコピーペーストに対応 (上のEditメニューを復元)

Ver0.1.3 (2014/5/4)
– 入力できる文字列を5つまで拡張
– 18mmのテープを選択した時に上下印字されない部分がわかるように表示変更

Ver0.1.2.1
– プリンターが見つからないと固まる問題を修正

Ver0.1.2
– それなりに使えるようになったので公開

既知の不具合

・Retina版MacでHiDPI状態で使用すると印刷結果が表示の通り出ません。
　- だいたい原因はわかっているので対応は検討中。印刷データ生成処理の共通化を考えているため対応はLinux版を作った後になるかも。
・フォント選択画面からフォーカスが外れると選択し直してもフォントが切り替わらなくなる。
・~~memopriが見つからないと固まる。~~(ver 0.1.2.1で修正されたはず)
・~~18mm設定にした時に上下の方が印刷されてない気がする?~~(仕様を確認したところ印字幅は12mmが最大でした。)
・~~OSX 10.11で正常に印刷できない。~~(ver 0.1.4で対応)

TODO

・もっと長いものを印刷できるようにする
・テープ送りの実装
・エラー処理の実装
・UIに依存した実装部を別処理にしたい
・Linux版作成
・Retinaで正常に印刷できるようにする

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