DynabookAZはもともとAndroid機ですが、Canonicalが公式にubuntuでのサポートを始めたこともあって、
年末に秋葉原のIOSYSにあったDocomoのsimが使えるアウトレットを買ってきてubuntuを入れてみています。
TOSHIBA クラウドブック dynabook AZ/05MG PNAZ05MNADC
1/15時点で在庫が155個もあるらしい。
ここはその備忘録。
以下、DynabookAZは海外版の名称AC100として書きます。
また基本的に母艦はlinuxマシンであることが前提の内容です。
インストール
基本的には以下のサイトに書いて有るとおりです。
Status of the Ubuntu port to the AC100/Dynabook Tegra based netbook
ROMの書き換えは2段階で、まずboot領域をPCから直接書き込み、その後system領域(rootfs)を
USBメディアから書き換えることになります。
0.準備
まずTegra2で使われているnand書き換えのためにnvflashをインストールします。
Debian/Ubuntu Package
ついでにこの時点でいったんバックアップを取っておいた方が良いでしょう。
ここでは省略しますが手順は以下にあります
Backup and Restore – Hacking The Toshiba AC100
次に入れるROMを選択しますが、これを書いている時点では最新の2011/1/12版で問題なく動いていますので
これを使ったとして手順を記載。
Ubuntu 12.04 LTS (Precise Pangolin) Daily Build
から取得可能です。
precise-preinstalled-desktop-armel+ac100.bootimg
precise-preinstalled-desktop-armel+ac100.tar.gz
を使います。
ac100と名前の付いているものにはarmelとarmhfがあり、armhfはハードウェアフロート対応のようですが
まだパッケージがそろっていないようなので、現時点ではこちらは選択しない方が良いように思います。
(1204のリリースまでにはそろうと期待)
必要なファイルは上記2つです。
1.boot領域の書き換え
nvflashを使ってboot領域を書き換えます。
AC100のCTRLとESCキーを押しながら電源ボタンを押すと、画面には何も出ませんが電源のLEDが点灯します。
この状態でPCとAC100(電源差し込み口の横にあるminiB端子)をUSBケーブルで接続し
以下のコマンドで書き込みが可能です。(上記debパッケージを使用した場合)
母艦のコンソールにログが出て書き込みが完了したようなら電源ボタン長押しで一度電源を落とします。
2.rootfsの展開
次に、母艦上でUSBメモリに
precise-preinstalled-desktop-armel+ac100.tar.gz
を展開せずにそのまま放り込みます。
うちで試した際には、fatだと母艦側のUSBメモリの認識が怪しかったのでext3でフォーマットしたものを使いました。
母艦の問題なのでAC100がfatを認識できないのかどうかは不明です。
書き込み終わったUSBメモリをAC100にさして電源を入れると、先ほど導入したbootloaderが走り、
USBメモリからrootfsのtar.gzを見つけてインストールするか聞いてきます。
“nandの領域が消えるが先に進むか?”と言われるので”y”で先に進めるとUSBメモリからnandへ展開を開始。
しばらく待てばAC100へのubuntu導入は完了です。