ZOTAC ZBOXNANO-AD10 に FreeBSD 9.0R を入れてサーバにする

投稿者: | 2012年3月13日

実家にバックアップサーバをおいてあるのですが、それがそろそろ5年ほど連続稼働しているのと、
HDDが120GBではバックアップに足りなくなってきたので交換することにしました。

せっかくなので省電力化を図るため電気をくわない物を探していたところ、ZBOXNANO-AD10を発見。
 
これを見るまでは、一時期ニュースサイトの横の広告などにのっていたエプソンのNP30Sあたりにしようと
思っていたのですが、この機種が店頭のポップではAD10はSSDだとアイドル時に12Wというようなことを書いてあったので
こちらが良いかなと。
windowsマシンとして標準で載っている320GBのHDDをそのまま使うつもりならNP30Sの方がお得だったかもしれませんが、今回のうちの用途ではwindowsも320GBのHDDも入れ替え対象になるのでAD10にしました。
 
裏のフタを外してノート用メモリと2.5インチHDDを搭載

裏のフタを開けたところhddとメモリを追加

ということで構成はZBOXNANO-AD10に2GBのSODIMMと1TBの2.5インチHDDを追加したものです。
標準でUSB3.0やHDMI,ディスプレイポート,メモリカードリーダ,無線Lan,Bluetooth3.0とそろっていますが、
ネットワーク経由でしか触らないため有線Lan以外は全部使いません。あとwindows用の赤外線リモコンもあります。
(こう見るともったいない。他の用途を考えた方が良いかも。)

最近のマシンなのでマザーボードの設定はBIOSではなくてEFIになっており、見た目は少し違った気分ですが
設定内容はほぼBIOSと変わらないようでした。
ここで時刻設定をきっちり設定をしていなかったことがあとで問題に……

FreeBSDをインストール

FreeBSDは先日9.0Releaseが出たところだったのでこれを入れます。
うちのサーバ用OSはFreeBSD一択です。長く使っているのと今までの設定も流用できるし。
インストール用イメージは最近USBメモリ用のものも公開されるようになったらしくこれを使います。

AD-10のCPUはE-350なのでAMD64版にしてみます。(メモリも2GBだし特に意味はありませんが)
http://www.freebsd.org/ja/where.html
ISOのリンク先からFreeBSD-9.0-RELEASE-amd64-memstick.imgというUSBメモリ用イメージをDLして、
USBメモリにddで書きこむだけ。(ddはLinux,macの場合。 windowsではrawriteでしょうか)
メディアの無駄もなくインストールも早いのでmemstick.imgはおすすめです。

久しぶりに何もないところからインストールしましたが、HDDのスライスを設定するところが少々変わったのと、
パッケージの選択がずいぶん簡単になった気がします。X-developerとかいくつか選択肢がなくなっていました。
USBメモリからインストールしたせいかもしれません。
良い悪いは別としてインストーラの見た目はLinuxの変化に比べるとFreeBSDのものは昔から変わらない気がします。
ここまでは普通のインストールということで問題無く完了。

今回のハマり点

ベースのインストールも終わり、さてapache22あたりを入れようかとportsからアプリをインストールするところで問題が。
依存関係でperlをインストールする所でビルドエラーになりインストールが完了しない。

エラーメッセージを見るとMakefileを作りなおしたからビルドやり直せとしか出ず、再度ビルドしても同じメッセージ。
配布されているイメージでエラーが出るはずはないよなと思って、いったんイメージをDLし直しから
HDDの中身を全て消して入れなおしても解決しないことから本体側の問題だということにやっと気付き、
よく見たら時計が1年遅れていることが判明。
原因は日時設定が2011/3/11になっていたことでした。1年ずれているとは……
perlはビルド時点の日時を見ているらしくそこで時刻がずれていたことが原因で引っかかっていたようです。

これが問題なく通ったあとは特に問題も発生せず、旧サーバマシンからのデータ移行を行なって
サーバの交換は完了となりました。

旧サーバは10年もののMicroATXケース(昔これでMIIなマシンを組んでました)にモバイル版CoreDuoという構成でしたが、
今回の入れ替えでサイズがずいぶん小さくなってもHDD容量が増えたし、静かになって電気も食わないようになったのでかなり満足。



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