ConoHa VPS (アメリカリージョン)

投稿者: | 2016年4月22日

ConoHaのVPSは家庭内サーバーをやめて移行したものを1台稼働していますが、今回アメリカリージョンへの移行を検討した時のメモ。
結局全面移転はせず欲しかった機能を持ったインスタンスを必要な時にだけ立ち上げることにしました。

動機

海外向けサービスを触ろうと思ったときなどにアメリカにVPNがあるとなにかと便利かと思って。
試しに現在ConoHa東京リージョンで動かしているインスタンスのイメージをアメリカリージョンにコピーしてSoftetherVPNを入れて動かしてみました。
 

問題点と方針転換

動作は問題ないのですが、地理的距離と同じくネットワーク距離も遠いおかげで転送速度が遅い…(東京より6ホップぐらい増えているもよう)
可能であれば東京リージョンにあるVPSをそのまま完全に移行しようと思っていましたがさすがにあきらめました。

とはいえ2台体制にすると無駄にコストがかかるし… などと思っていたところ、考えてみれば常時接続は不要だし必要な時だけインスタンスを上げれば良いということに気がつきました。料金の計算方法が時間単位ということは今はそういう運用が普通? インフラ関係は全く知りませんが…
 

必要な時だけ構築する

インスタンスを構築してあると停止状態にしただけでは料金が発生するようなので、必要になるたびにインスタンスから作り直す運用で検討。一度作成して設定を行ったインスタンスはイメージとして50GBまで無料でバックアップできるのでそれを利用します。

移行をあきらめた後も東京サーバーのバックアップ用途として使えないかと考えたのですが、イメージが35GBぐらい有るとイメージからのインスタンス生成と立ち上げで10分ぐらいかかっておりちょっと微妙。
完全にVPN専用にすることに割り切って、用意されているFreeBSD 10.1にpkgでsoftetherのみ追加して必要な設定だけした状態のイメージをバックアップ。このイメージからインスタンスを作成して起動してみるとバックアップイメージは4GB程度で立ち上げは5分もかからない。ということでこれで行くことにしました。
(素のFreeBSD 10.1ってこんなに場所とったかな? という気もするのでイメージのサイズはもっと削れるような。そこはまた今度検討)
 

コスト

“自分で管理、設定できる”,”24時間使わない”という運用が可能であれば、月単位いくらで海外のVPN借りるより良いかも。
時間当たり1.7円/hなので必要なときだけ上げる運用だとかなり安く済みます。もしインスタンスを消し忘れても最大1170円/月程度なのでたいしたダメージにもならないし。(使っているConoHaのVPSは 東京900円/月,アメリカ1170/月 の一番安いのです。なので実は別に上げっぱなしでも良いのですがもったいないので。)
 

検討事項

今回試行錯誤中にイメージの削除などAPIでしかできない(GUIコンソールからは見つけられなかった)操作があってちょっと悩みました。
ConoHaのサイトにあるAPIドキュメントを見てcurlだけで手動でなんとかしましたが不便だったのでスクリプトか何かを作るべきか。
他には
・毎度インスタンスを捨てて作り直すとIPアドレスが変わるのでその情報をどうやって取得するか。
・起動完了したかどうかどうやって知るか。
ですが、立ち上がったサーバーからメールを送るとか、自分しか使わないのでこの辺は適当に。
 
 
などと、上の文章を最初に書いた時に考えていたところ、ConoHaは最近よく名前を見かけるOpenStackというものらしく、OpenStackの標準的なコマンドが使えるみたいなので少しそちら方面の情報を収集した方が良さそう。
まあ自分が考えるような運用方法は既に便利に実用化されているもので。

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